朝、窓を開けると、ひんやりとした空気が頬を撫でた。
秋の終わりと冬の始まりが混ざり合うような風。
その冷たさの中に、少しだけ背筋が伸びるような感覚があった。
ブログの再構築が続く日々。
エラーや表示の乱れを見つけるたびに小さくため息をつき、
それでも一つひとつのページを確認して修正していく。
たとえ進みが遅くても、確実に前へ進んでいる感覚がある。
「焦らず」「止まらず」——この2つの言葉が、
今の私を支えている気がした。
昼過ぎには、一度パソコンの前を離れ、温かい飲み物を用意した。
マグカップから立ちのぼる湯気を見つめながら、
ふと「前よりも落ち着いて作業できているな」と気づく。
以前の私は、思い通りにならないことがあると
すぐに「やり直したほうが早い」と思っていた。
けれど、今は違う。
時間をかけて直していくうちに、
小さな“理解”や“確信”の積み重ねが増えていく。
この変化は、単にブログだけのことじゃない。
たぶん、自分自身の中にも「整う力」が芽生えつつあるのだと思う。
夕方には、新しい記事の下書きを2本ほどまとめた。
ひとつは珍道中の振り返り、もうひとつは引き寄せのメモ。
書いているうちに、どちらも「記録」というより
“心の整理”に近いことをしている気がした。
SNSでは軽い言葉がたくさん流れてくる。
だけど、自分のサイトでは、時間をかけて言葉を置きたい。
ゆっくりでいいから、
自分の思いや体験を「積み木のように」積み上げていきたいと思う。
夜、アップロードを終えて再読み込みした瞬間、
ページが正しく表示された。
それだけのことなのに、胸の奥で静かに喜びが広がった。
「やっと、ここまで戻ってこられた」——そんな気持ち。
これからもトラブルはあるだろう。
でも、それも全部“自分の手で作り上げている証”なんだと
思えるようになった。
心を落ち着けて、ひとつひとつを整える。
そのたびに、画面の中の世界が少しずつ「私の形」になっていく。
今日という日も、きっと未来への一歩。
焦らず、丁寧に積み重ねていきたい。
💬一言
「焦らず、でも止まらず。小さな前進が、未来を育てる。」
→ 普通の日記はこちら:2025年10月31日(金)日記 ― 手放しと静かな夜 ―
