今日のテーマ:「静かな日も、ちゃんと意味がある」
朝、起きた瞬間に感じたのは、少しだけ冷たい空気だった。
布団の中のぬくもりが心地よくて、もう少しだけ寝ていたいと思ったけれど、
「今日をちゃんと始めよう」と小さく声に出した。
カーテンを開けると、白く霞んだ空。
太陽は薄く雲の向こうで、ぼんやりと光っていた。
派手さはない、でもやさしい光。
そんな日もある。そんな日こそ、少し心を整えたくなる。
コーヒーを淹れながら、昨日のことを少し思い出す。
気持ちが沈むことも、うまくいかない日もある。
でも、そんな日を経て、今日を迎えられたというだけで
もうそれは「進んでいる」ことなんだと思えた。
画面の通知も、今日は静か。
誰かに急かされることもなく、自分のペースで進める時間。
「何も起きない日」ほど、自分の中を見つめ直せる。
音のない一日が、心を少しずつ透明に戻してくれる気がした。
昼前、散歩に出た。
風が乾いていて、空気が冬の匂いをまとっていた。
街路樹の葉が少しずつ落ちていて、
風に乗ってくるその音が「カサカサ」と足元に響く。
歩きながら思った。
人の心も季節と同じで、落ち着く時期がある。
何かを失って、何かを得て、また静まっていく。
その繰り返しが、ちゃんと“今の自分”を作ってる。
立ち止まって空を見上げたら、雲の隙間から一筋の光。
それだけで少し前向きになれるのだから、
人の心って不思議だなと思う。
帰ってきて、少しだけパソコンを開く。
記事の下書きを見返して、言葉を直したり消したり。
画面の光に照らされながら、
「やっぱり私は書くことが好きなんだな」と思った。
たとえ誰に読まれなくても、
自分の感じたことを形にするだけで、
心の奥のもやがひとつ消えていく。
それが、今日という日にちゃんと意味をくれる。
夜になって、湯船に浸かる。
少し長めに浸かって、深呼吸。
頭の中を整理していくうちに、
「焦らなくていい」という言葉が何度も浮かんできた。
静かな夜。
窓の外から少しだけ風の音。
その中で、心の声が小さく囁く。
――「今日はよく頑張ったね」。
💫 今日の一言
「静かな日こそ、心が育つ日。
動かなくても、ちゃんと進んでいる。」

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