朝、目が覚めたときから、今日は少し違う空気を感じていた。
いつもよりも静かで、少し柔らかい光がカーテン越しに差し込んでくる。
気温もちょうどよく、空は澄んで、まるで心の状態を映すようだった。
最近は、少しずつ物事の流れが落ち着いてきている。
焦る気持ちはまだどこかにあるけれど、それでも以前のように不安に飲み込まれることはなくなった。
一歩ずつ、着実に積み重ねているという感覚がある。
朝はヨーグルトだけ。
体を重くしない、軽いスタート。
それでも不思議と力が湧いてくるのは、気持ちが整っているからかもしれない。
以前なら「もっと食べないと」と焦っていたけれど、今は自分のリズムを大切にできている。
必要なものは必要なときに、自然と手に入る――そう思えるようになった。
昼は職場でお弁当。
650kcalほどの控えめな内容でも、栄養のバランスは悪くない。
昼食を取りながら外の空を見上げると、風がゆっくりと流れていた。
どんな日も、ちゃんと時間は進んでいる。
その当たり前が、今はとてもありがたく感じる。
午後の仕事も淡々と進んだ。
少し面倒な話もあったけれど、今日は不思議と心が揺れなかった。
以前なら小さな一言に傷ついたり、無理して笑っていたけれど、
今は「まぁ、そういうこともある」と軽く受け止められる。
その余裕が少しうれしかった。
人の言葉に反応しすぎず、自分の中に“軸”を置くこと。
それが少しずつできるようになってきた気がする。
たとえ理解されなくても、心を乱されない。
その静けさは、強さに変わっていく。
夕方、空を見上げると、雲が黄金色に染まっていた。
「今日もいい日だったな」と自然に思えた。
特別な出来事があったわけではない。
けれど、心が落ち着いていて、感情が穏やか。
それだけで十分に“良い日”だと感じる。
帰り道、コンビニで肉そばといなりを買った。
温かい出汁の香りに包まれながら、今日一日を振り返る。
体に染みる味というのは、心が整っている証拠かもしれない。
食事は単なるエネルギー補給ではなく、“今を味わうこと”。
夜はコーヒーをやめて、20分だけ歩くことにした。
外の空気は少し冷たく、でも心地よかった。
街灯の下を歩きながら、思考が静かに整っていく。
「今日もちゃんと進めたな」
そう思うだけで、心がふっと軽くなった。
歩くという行為は、考える時間でもあり、祈りのようでもある。
足音がリズムになって、頭の中のノイズが消えていく。
今ここにある風、光、そして自分の呼吸。
それらが一つに重なって、理の流れを感じる瞬間。
アドセンスの結果はまだ届いていないけれど、不思議と焦りはない。
“待つ”というのもまた、流れの中の一部。
準備して、整えて、そして信じる。
このサイクルが今の私のリズムになっている。
ハローワークのこと、仕事のこと、これからの生活のこと。
悩みはあるけれど、すべてを同時に抱える必要はない。
理の順序に従えば、自然と優先順位が見えてくる。
夜空を見上げると、雲の隙間から星がひとつだけ見えた。
大きくも小さくもない、穏やかな光。
まるで「焦らずにいこう」と言ってくれているようだった。
一日を終えて思うのは、
“何も起きない日こそ、心が成長している日”ということ。
誰かに褒められなくても、
結果が出なくても、
静かな日常の中にこそ理は宿る。
今日の空のように、心も晴れた一日だった。
焦らず、比べず、ただ目の前のことを丁寧に。
明日もまた、自分のペースで進んでいこう。
🌸一言
穏やかな一日は、最高のご褒美。

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