⚔️ 第3話 前編 武田信玄を救う

戦国ファンタジー
スポンサーリンク

三河に押し寄せた武田軍。義元を討ったばかりの信康軍にとって、最大の脅威だった。

 女の武田信玄は馬上に立ち、咳を押し殺しながらも号令をかける。

スポンサーリンク
スポンサーリンク

「理など戯言。天下は武威で掴む!」

だが戦の最中、信玄の身体が大きく揺れた。激しい咳に襲われ、甲冑が血で濡れる。

兵たちが慌てふためく中、環は駆けだした。

「このままじゃ、死ぬ…!」

 カバンを開くと、抗生剤と鎮静剤の瓶が光を反射する。

 環はためらわず差し出した。

「これを飲んで。未来の薬。命を繋げるから」

 信玄は睨みつけるように環を見た。

「貴様、何者だ」

「未来から来た理の軍師。あなたを倒すためじゃない、生かすためにここにいる」

 薬を飲んだ信玄は呼吸を整え、血の気が戻っていく。

「……確かに効いた。小娘、貴様は奇跡を操るのか」

「奇跡じゃない。理と知恵で人を救うんだ」

 信玄は深く笑った。

「ならば次だ。川中島で宿敵と決する。その時、貴様の“理”を見極めよう」

 信玄は兵を退かせ、三河から去っていった。

 環は胸のお守りを握り、呟く。

「救った…でも、この救いが新しい歪みを呼ぶ」

 クロノスの声が重く響く。

「一本の命を救った。だが、その選択は歴史を揺らす」

🌸次回予告

「川中島、女の虎と女の龍が激突!

宿命の刃が交わる時、環の“理”は二人の運命を揺らす」

⏰時間予告

「救いは影を呼ぶ。

女将軍たちの宿命が、さらに深い闇を照らす」

🎴第3話 画像用メモ

舞台:城下の夕刻、光が差し込む謀略の間。

登場:

光秀(理知的で冷静、美しい和装) 濃姫(艶やかで凛とした表情、戦装束風) 蘭丸(若く快活な雰囲気、軽装) 雰囲気:静かな緊張感と女の覚悟。 構図:三人が灯火の前で密談する場面。光秀が地図を指し、濃姫が頷き、蘭丸が外を警戒。 トーン:戦略と絆、運命の前触れ。

📘 第3話・後編 川中島の決戦 ⚔️

👉 https://kanna-blog.info/2025/10/04/⚔️-第3話-後編 川中島の決戦/

スポンサーリンク
スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました