🌸2025年11月28日金曜日:日記――静かな気持ちが広がる一日

日記・ライフログ
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朝、まだ外が薄い光に包まれている時間。

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カーテン越しに入ってきた光がやわらかくて、その明るさに少しホッとした。

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慌ただしく過ごす日も多いけれど、今日は心の奥にある静けさが先に顔を出したような感覚があった。

ゆっくり起きて、深呼吸を一つ。

胸のあたりが軽くなるような、そんな空気だった。

人の気持ちは天気に似ていて、晴れる日もあれば曇る日もある。

その中で、今日は「無理に晴れにしなくてもいい」と思えたことが何よりの救いだった。

午前中は、あえて何も詰め込まない時間を取った。

やるべきことはあるけれど、急いで片づけても心が追いついてこなければ意味がない。

だからこそ、ゆっくりした動きのままで過ごした。

周りを見渡しても、焦らせるものは何もない。

やわらかい空気だけがある。

椅子に座って、窓の外を見る。

雲がゆっくり流れていくのをぼんやり眺めていると、心の中にも“ゆるやかに流れていくもの”が生まれていった。

何かを頑張る日も大切だけれど、「何もしない勇気」を持てる日というのは意外と少ない。

だからこそ、今日のような一日はとても貴重だと感じた。

昼前に少しだけ体を動かした。

散歩ほど体力を使うわけじゃないけれど、軽く動くだけで血のめぐりが良くなる。

とくに今日は気持ちが疲れていたわけではないけれど、身体の余計な力が抜けていくのがわかった。

こういう小さな変化に気づける時、自分を大切にしている感覚が強くなる。

昼の時間になると、外の光が強くなり、家の中も明るくなった。

食事をしながら、今日のペースを崩さないように意識した。

焦らず、急がず、ただ丁寧に過ごす。

それだけで、心がじんわり落ち着いていく。

午後に入ると、ふと「今の自分はちょうどいい」と思えた。

特別な理由はないけれど、不思議と浮かんできた言葉だった。

人生にはいろんな瞬間があるけれど、こうして“ちょうど良い場所に立っている”と思える日は、そう多くない。

だからこそ、その感覚をしっかり受け取るようにした。

部屋の空気も落ち着いていて、音も少ない。

唯一聞こえるのは、遠くの生活音。

それが逆に安心感を与えてくれる。

静かだけれど、完全な無音ではない。

人の気配が遠くにあるおかげで、孤独とは違う、程よい距離感の安心感があった。

夕方になると、外が少しずつ暗くなり始めた。

その色の変化を眺めながら、気持ちがまたひとつ静まっていくのを感じた。

今日の一番の良いことは、「自分のペースで過ごしていい」と心が許してくれたこと。

何かに追われるような気持ちが一切なく、ただ自然な流れに身を任せていられた。

夜になると少しだけ気温が下がり、空気が冷えてきた。

その冷たさが、逆に心を引き締めてくれた。

温かい飲み物を用意して、一日の終わりに向けてゆっくり時間を過ごした。

何気ない時間の中に、小さな満足が詰まっている。

今日を振り返ると、特別な出来事はなかった。

けれど、こういう一日こそ“流れを整えてくれる日”なんだと思う。

調子を取り戻す日でもあり、次への準備をしてくれる日でもある。

静かな日だからこそ、見えるものがある。

丁寧に過ごした分だけ、明日の気持ちが軽くなる気がした。

心が揺らがず、ただ穏やかだった。

それだけで十分すぎる一日だった。

一言

今日の静けさが、明日のやさしい流れにつながりますように。

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