🌸2025年11月20日:日記――焦りを手放す夜咲く🌸

日記・ライフログ
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今日は、一日中どこかテンポがずれていた。

時間は同じように流れているはずなのに、

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頭の中の針だけが少し早く回っているような感覚。

思ったことがすぐに形にならず、

心が先に走って、現実があとから追いかけてくる。

そんな噛み合わなさが、今日の空気を曇らせていた。

午前の作業では、何度も手を止めた。

5.1の動きが重く、反応がわずかに遅れる。

その“わずか”が積み重なって、

気づけば焦りに変わっていく。

「なんでだろう」と考えても、答えは出ない。

パソコンの前で静かに息を吐いた。

もしかすると、急ぎすぎていたのは自分のほうかもしれない。

少し窓を開けると、冷たい風が頬を撫でた。

季節が変わる音が、外の空気に混ざっている。

深呼吸をひとつ。

体の奥にたまっていた重さが、少しずつ流れていくのがわかる。

焦っても、遅れても、

“いま”という時間の中でしか動けない。

それを思い出しただけで、少し気持ちが軽くなった。

昼過ぎ、車の中で昨日のまま置いていたアミノ酸を見つけた。

ぬるいけど、捨てるほどでもない。

ふたを開けて一口飲むと、

想像していたよりも優しい味がした。

冷たさより、ぬるさのほうが今日には合っていた。

急ぎすぎて冷めた気持ちを、

少しずつ温め直してくれるような感覚。

午後は静かだった。

何もせず、ただ整える時間。

画面を閉じて、部屋の中の音に耳を澄ませる。

時計の秒針が、規則正しく刻むリズム。

さっきまでの焦りが嘘のように静まっていく。

“止まる”という選択を、

悪いことだと思わなくなったのはいつからだろう。

動けない日こそ、自分を見つめる日だ。

夕方、空が少しオレンジ色になった。

窓から差し込む光が、部屋の壁をやさしく照らす。

その光が、まるで「大丈夫」と言ってくれているようで、

胸の奥がじんわり温かくなった。

今日が失敗の日だなんて思わない。

思いどおりにいかない日も、

きっと“何かを整えるため”にあるんだと思う。

夜、机に向かって再び言葉を打ち込む。

不思議なことに、昼間とは違って指が軽い。

文章が自然に流れ出す。

焦りのない言葉は、静かにまとまっていく。

昼間の苦しさが、嘘みたいに遠い。

人の心って、本当に不思議だ。

ほんの少しの余裕があるだけで、

見える景色がこんなにも変わる。

夜風がカーテンを揺らす。

部屋の明かりが柔らかく反射して、

静かな音だけが流れていく。

今日は“何もできなかった日”じゃない。

ちゃんと立ち止まって、

自分の速度を取り戻せた日だ。

そう思えるだけで、少し誇らしい気持ちになる。

明日がどんな日でも、

今日のこの静けさを思い出せば、

また自分のリズムで歩いていける気がする。

焦らず、急がず。

呼吸のように、自然な流れで進めばいい。

🌙一言

焦る心は、過去を追いかけている。

落ち着く心は、今を生きている。

🌼 日記

🌼 日記 2025年11月21日(金)— 流れが整い始めた日

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