11月の後半に入ると、街の雰囲気がゆっくりと変わっていく。
イルミネーションが点き始めたり、ショーウィンドウに赤や金のアクセントが増えたり。
そんな空気がふと心に触れて、「今年は早めにギフトを見ておこうかな」と自然に思えた。
もちろん、今日買うわけじゃない。
でも、選ぶ“前の段階”って実はすごく大事で、
心の落ち着きも、その日の気分も、
今の自分の状態がそのまま反映される気がする。
今日の私は、ただ静かに“選ぶための準備”をしたかった。
■ ギフト選びって、結局“自分の今”を知る時間
お店に入ってすぐ、冬らしい色の雑貨が目に入った。
赤、白、金。
落ち着いたベージュ。
柔らかいニット素材。
色の組み合わせを見てるだけで「今年はこういう気分なんだな」って分かる。
去年はもっと明るい色に惹かれていたのに、
今年はどこか落ち着いた色のほうが心にしっくりくる。
“誰に渡すか”じゃなくて、
“どんな気持ちで渡すか”が大事なんだと改めて思った。
選んでいるようで、実は自分を見つめ直している時間。
こういう感覚って大人になって、やっと分かるやつだなと思う。
■ 手にとった瞬間に見えた「今年の私らしさ」
棚の前で、ふと手に取ったキャンドル。
ホワイトムスクのような、落ち着いた香り。
昔は甘い香りが好きだったのに、
今の自分には、静かに寄り添う香りのほうが合う。
これもまた一つの成長なんだと思う。
バッグや小物を見ていると、
素材や質感で“好き・好きじゃない”がすぐ分かる。
その時の「直感」ってすごく大事で、
気分が乱れている日はどうしても選び方もブレるけど、
今日は不思議とまっすぐだった。
だからこそ、買わなくても意味があった。
■ 小さな偶然が重なるときって、流れがいいサイン
手に取ったアイテムを戻した瞬間、
店内で流れた音楽が好きな曲だった。
「今これを見てよかったよ」と言われているような、
そんな小さな偶然。
偶然って、信じる・信じないの話じゃなくて、
自分の中の“タイミングの合図”として受け取ればいい。
ギフト選びしてるだけなのに、
どこか気持ちが整っていく感覚があった。
買ってないのに満足しているって不思議だけど、
こういう日もあっていい。
■ 帰り道、「今日は選ばなくて正解だった」と思った
帰り道、買い物袋は一つも持っていなかった。
でも心は軽かった。
よく考えたら、
今日は“買う日”じゃなくて“整える日”だったのかもしれない。
ギフト選びって、
渡す相手よりも、
“その時の自分がどうありたいか”のほうが大事だと思う。
焦って買うより、
心が落ち着いた日にゆっくり選ぶほうが、
その気持ちが形になって届いていく。
だから今日は、これでよかった。
■ まとめ
早めのギフト準備は、
買うための行動じゃなくて、
“自分の内側を整える時間”なんだと感じた一日。
今年の私は、
派手じゃなくて、
落ち着いた色と静かな香りに惹かれている。
それはたぶん、
まわりに合わせるためじゃなく、
自分自身が落ち着きと温かさを求めている証拠。
今日得た小さな気づきが、
これからの毎日を少し優しくしてくれる気がした。
■ 一言
選ばない日も、心はちゃんと前に進んでる。