昨日の夜のこと。
特別な予定があったわけでもなく、ただ少し小腹がすいただけだった。
年末になると、こういう「どうでもいい空腹」が増える気がする。
家で何か作るほどでもない。
外食するほどの元気もない。
そうなると、自然と足はコンビニへ向かう🏪
夜のコンビニは、昼とは別の顔をしている。
明るいけど、静か。
人はいるけど、会話は少ない。
年末特有の、少し間が抜けた空気が漂っている。
棚を一通り見て、
今日はパスタにした🍝
理由は特にない。
ただ、なんとなく。
レジで「温めお願いします」と言って、
袋を受け取る。
この時点では、何の違和感もなかった。
問題は、家に帰ってからだった。
袋を開けて、
フタを少し持ち上げた瞬間、
嫌な予感がした。
……軽い。
パスタって、もっとずっしりしてなかったっけ?
と思いながら、フタを全部開ける。
麺、パリパリ。
え?
一瞬、理解が追いつかない。
揚げ麺?
いや、違う。
どう見ても普通のパスタ。
箸で持ち上げてみる。
音がする。
パキッって。
芯が残ってる、のレベルじゃない。
完全に火が入ってない。
「……あ、これやばいやつや」
でも、もう家に帰ってきている。
時間は夜。
今さら戻るのも面倒。
しばらくパスタを眺めて、
箸でほぐしてみる。
当然、ほぐれない。
ここで一瞬、
「言いに行く?」
「もう一回チンする?」
「諦める?」
と選択肢が頭をよぎる。
でも、なぜか今日は
まあいっか
という気分だった。
年末のせいかもしれない。
気持ちが少し緩んでいる。
結局、そのまま食べることにした😅
正直に言うと、
食感は最悪だった。
でも、味は悪くない。
余計にじわじわ来る。
「ちゃんと温まってたら、普通に美味しかったやろな」
という想像が、ずっと頭に残る。
途中で笑えてきた。
なんで私は、
パリパリのパスタを黙って食べてるんやろ、って。
でも、こういうことって、
珍道中にはよくある。
完璧じゃない食事。
完璧じゃない夜。
それを「まあいっか」で済ませられるのは、
少し余裕がある証拠かもしれない。
食べ終わったあと、
なんとなくこのまま寝る気になれなくて、
外に出た🚶♀️
夜の空気は、冷たかった。
でも、嫌な冷たさじゃない。
年末らしい、澄んだ冷え方。
歩きながら、
さっきのパスタのことを思い出す。
さっきまで、
「パリパリやったなぁ」
って思ってたのに、
歩いてるうちに、どうでもよくなってくる。
こういうのが、散歩の効能なんやろな、と思う。
夜道は静かで、
家々の明かりも控えめ。
テレビの音が、遠くから微かに聞こえる。
ああ、みんなそれぞれ年末を過ごしてるんやな、って思う。
大きなイベントもない。
派手なこともない。
でも、こういう夜が一番、年末っぽい。
散歩をしながら、
最近のことを少し振り返った。
やることは多いけど、
不思議と焦りはない。
一つずつ進んでいる感覚がある。
たぶん、
パスタがちゃんと温まってたら、
ここまで考えなかったかもしれない。
でも、
パリパリだったからこそ、
「まあ、そんな日もある」
って気持ちになれた。
完璧な一日より、
ちょっとズレた一日のほうが、
あとから思い出に残ることもある。
夜風に当たりながら、
「今日はこれでよかったな」と思えた。
コンビニパスタ事件は、
正直、もうどうでもいい。
でも、
その後に歩いた夜道と、
静かな気持ちは、
ちゃんと残っている。
家に戻る頃には、
体も心も少し軽くなっていた。
こういうのが、
私にとっての珍道中なんやろな、と思う。
観光地じゃなくても、
遠くに行かなくても、
日常の中で起きた小さなズレを、
そのまま楽しめたら、それで十分。
パスタは固かったけど、
夜はちょうどよかった🌙
一言。
完璧じゃない夜ほど、あとで好きになる。