珍道中 ― 自宅編(氷属性スプレーver.)

珍道中シリーズ
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部屋の窓を開けた瞬間、低い羽音が響いた。

振り返ると、巨大な羽虫が壁に止まっている。

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ゲームならボス戦のBGMが流れる場面だが、ここは自宅の一室。

環は手にしたスプレー缶を高く掲げた。

――氷属性付与。

ただのスプレーが、瞬時に魔法の武器へと姿を変える。

「くらえ、ブリザード・バースト!」

白い冷気が一閃し、羽虫は羽を震わせて後退する。

凍りつくような一撃に怯み、壁際から宙を舞い、姿を消した。

「やっぱり属性武器は強いな……」

ほんの数秒の出来事なのに、まるでクエストをクリアしたような達成感。

胸を張り、環は高らかに宣言する。

「勝利――!」

こうして環の日常は、またひとつファンタジーRPGのような珍道中へと変わったのだった。

天井に何かいる💦

✨ 珍道中 ― イノシシかと思いきや猫(夜編) ✨

夜道で出会ったのはまさかの…小さなオチが待っていました😸🌌

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